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鋳造製蒸留器「ZEMON(ゼモン)」が特許取得

2020.07.15

「ZEMON(ゼモン)」は高岡銅器の梵鐘の技術から生まれた全く新しい蒸留器(ポットスチル)です。北陸で唯一のウイスキー蒸留所である若鶴酒造株式会社 三郎丸蒸留所と梵鐘造りの名匠である株式会社老子製作所および富山県産業技術開発センターの共同で2018年12月に開発されました。

2019年より実際のウイスキー蒸留に使用されており、世界初の技術が評価され、ウイスキー業界で最も権威のあるイギリスの専門誌『WHISKY MAGAZINE』の表紙を飾りました。また、伝統的な技術を生かし新たな分野を開拓したことが評価され「第32回中小企業優秀新技術・新製品賞」優秀賞を受賞しました。

さらに「ZEMON(ゼモン)」で蒸留されたウイスキー原酒も東京の世界的なウイスキーの品評会で特別賞を受けるなどそのポテンシャルの高さが評価されています。

↑特許証と発明者 稲垣貴彦/ZEMON

 

■ZEMONの特長

従来のポットスチルは、純銅の板金を溶接加工されており、製作には大きな労力と長い時間がかかっていました。また、銅板の厚みに限界があり、寿命も限られたものになっていました。「ZEMON(ゼモン)」では鋳造工法により、様々なメリットを実現しました。

・肉厚をもたせ高耐久を実現、短納期を可能に

鋳物工法により型による成形が可能になり、短納期での製造が可能になりました。また、十分な肉厚をもたせることができ、本体の高寿命化が可能になりました。。

・銅、錫の2つの効果で酒質の高品質化に寄与します

「ZEMON(ゼモン)」は従来の純銅ではなく銅錫合金によりつくられています。錫は古来より酒の味をまろやかにするといわれており、高品質な酒質を実現します。また、砂型により表面に細かな凹凸があり表面積が大きくなるため、銅と錫の効果をより引き出すことができます。

・省エネを実現

従来の蒸留器は熱が逃げやすく、エネルギーロスが発生していました。ZEMONは蓄熱性があり、熱伝導が小さいため従来の蒸留器に比べて少ないエネルギーで蒸留することができます。

■ZEMON(ゼモン)の名称

株式会社老子製作所の屋号である老子次右衛門(おいごじえもん)から名付けられました。

■特許に関する情報

発明の名称:蒸留酒用の蒸留装置 

特許番号 :特許第6721917号

特許権者 :GRN株式会社、株式会社老子製作所、富山県

発明者 :稲垣貴彦(GRN株式会社 取締役、若鶴酒造株式会社 取締役)

元井秀治(株式会社老子製作所 代表取締役会長)

氷見清和(富山県産業技術研究開発センター 主任研究員)

出願日 :2019年(令和元年)6月28日    登録日 :2020(令和2)年6月22日

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