時を超え、
心酔わす空間へ
土蔵造りの外観と、
大屋根下部に連続する登り梁の迫力を生かし、
さらに永く使い続けることができる空間に改修することで、
酒造りの精神を次世代に継承し、
時間軸の中で生きる喜びを実感できる建築に再生することが
設計のコンセプトです。
見学も受け付けておりますので、
ぜひ一度お立ち寄りください。
若鶴大正蔵について
越後杜氏による酒造りが行われていた大正蔵。
漆喰の壁、瓦葺きの屋根、煉瓦造りの煙突跡など、
そのひとつひとつに人々の絶賛を浴びた
銘酒「若鶴」の歴史が刻まれています。
越後杜氏による酒造りが行われていた大正蔵。
漆喰の壁、瓦葺きの屋根、煉瓦造りの煙突跡など、
そのひとつひとつに人々の絶賛を浴びた
銘酒「若鶴」の歴史が刻まれています。
■大正11年 大正蔵建築
文久2年に創業して以来、米騒動や第1次世界大戦などの経済混乱を乗り越え設備拡張を敢行し、需要に対応するため大正11年に大正蔵を建築。生産力を上げ、名実ともに北陸第一の酒造会社に。
■昭和元~20年代
昭和2年、昭和金融大恐慌から始まった不況のさなか、巨費を投じて地下伏流水の汲み上げ装置を完備し品質向上を行う。景気の回復と共に樺太方面にも販路を拡大し、業績も酒の生産量も増加。
■昭和30~60年代
昭和27年第1回全国清酒品評会で優等賞に輝いて以降、各種品評会で受賞を重ねる。昭和34年には南部杜氏の昭和蔵を新設。2つの蔵が競作した芳醇な酒が評判を呼び、需要がさらに拡大。
■平成元年~
歴史的建造物として注目を集めるようになり、平成22年富山県教育委員会によって「とやまの近代歴史遺産百選」に選定。さらに、平成23年砺波市教育委員会より「砺波市ふるさと文化財」に登録された。
■平成25年 新生 若鶴大正蔵
若鶴酒造創業150周年と北陸コカ・コーラボトリング株式会社の創立50周年の記念事業として、人が集い、語らい、心ふるわせる空間へとリノベーション。大正蔵の新たな歴史が始まった。
建設概要
木造切妻造桟瓦葺で、西面の土蔵造り、南面の漆喰大壁、
東面のさしかけ造りが特徴。
木造トラス構造により、柱の少ない大空間を実現。
建築面積は794.16m2(約240坪)。
平成22年3月24日 「とやまの近代歴史遺産百選」選定
平成23年1月26日 「砺波市ふるさと文化財」登録