受賞

鋳造製ポットスチル「ZEMON」が優秀賞を受賞!

2020.04.16

北陸で唯一のウイスキー蒸留所である三郎丸蒸留所と梵鐘造りの名匠である株式会社老子製作所および富山県産業技術開発センターの共同で開発された、鋳造製ポットスチル「ZEMON(ゼモン)」が、りそな中小企業振興財団と日刊工業新聞社の共催で実施している「第32回中小企業優秀新技術・新製品賞」一般部門において、優秀賞を受賞しました。県内で同賞の受賞は三例目となります。

また、今回共同研究した県産業技術研究開発センターの氷見清和副主幹研究員も産学官連携特別賞を受賞されました。

・第32回「中小企業優秀新技術・新製品賞」受賞技術・製品一覧はこちら

 

■鋳造製ポットスチル「ZEMON(ゼモン)」

ZEMON(ゼモン)は高岡銅器の梵鐘の技術から生まれた全く新しいポットスチルです。従来のポットスチルは、純銅の板金をひとつひとつ曲げ・絞り・溶接加工されており、製作には大きな労力と長い時間がかかっていました。また、曲げられる銅板の厚みに限界があり、寿命も限られたものになっていました。

「ZEMON」では、鋳物工法により型による成形が可能になり、十分な肉厚をもたせることができ、本体の高寿命化を期待できます。また、銅が約90%、錫が約8%含まれる銅錫合金により作られているため、2つの効果で酒質をよりまろやかにします。

名称の「ZEMON(ゼモン)」は、株式会社老子製作所の屋号である老子次右衛門(おいごじえもん)から名付けられました。

・鋳造製ポットスチル「ZEMON(ゼモン)」についはこちら

 

■中小企業優秀新技術・新製品賞 

公益財団法人りそな中小企業振興財団と日刊工業新聞社が共催で実施。

中小企業の技術振興を図り、国産業の発展に寄与することを目的に、1988年から「中小企業優秀新技術・新製品賞」を設け、中小企業の皆様が開発した優れた「新技術・新製品」と「新ソフトウエア」を毎年表彰しています。

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